(2021年5月21日 加筆しました!)
知っているのと
知らないのでは
大きな違いが出てきます。
そうなんです
時計ケースにも優しい気持ちが必要なのです。
無垢の木
「無垢の木」とは
合板やMDFではなく
本物の木材から切り出されたままの
ナチュラルな木材のことです。
無垢の木でできた家具。
無垢の木でできたピアノ。
無垢の木でできたギター、バイオリン、木製楽器。
無垢の木でできたものは
管理を行う事で、数百年、
あるいはもっと長くにわたり、
使い続ける事ができます。
皆さまのソウルバード製の時計ケースも
「無垢の木」でできています。
時計ケースの湿度・温度管理
時計ケースを置いている
お部屋の湿度や温度をご存知ですか?
無垢の木は常に「呼吸」をつづけています。
お部屋の湿度・温度が高ければ、
無垢の木がその湿度・温度を
吸収し、膨張します。
お部屋の湿度・温度が低ければ、
無垢の木が湿度・温度を
放出し、収縮します。
この膨張、収縮が『反り』と呼ばれるものです。
お部屋の湿度が
70%では蒸し暑く
30%では乾燥を感じます。
人が気持ち良く生活ができる温度は25度前後、
湿度は45%~60%ではないかと思います。
実は無垢の木も
この湿度・温度を気持ち良く感じるようです。
湿度のベストは50%ですが
45%~60%の範囲の湿度ですと
時計ケースは、ほぼ健康体です!
湿度を管理するには
ちょっとコストはかかりますが
簡単な方法で「加湿器」。
コストはかからないですが
手間がかかる「洗濯物の部屋干し」。
お部屋が広いお宅では
観葉植物をたくさん部屋に置く、
などが考えられます。
冬場の管理方法は『冬偏!』を参考にしてください。
それと、当たり前ですが高温も厳禁です。
直射日光があたる場所、
暖房機の近く、
エアコンの風が直接あたる場所、
高温になる車の中、等は特に注意が必要です。
反りの症状と対策
反りの症状とは…
時計ケースの蓋をしめても
左右のどちらかが
1mm程、浮いてしまう。
湿度による乾燥の影響とは…
蓋を閉めた際に、
蓋の左右がBODYに密着せず
手で押すとカタカタと音がする。
これらの症状は
秋から冬への季節の変わり目で
高湿度から低湿度へ
変化する季節にみられます。
特に乾燥シーズン(日本では10月〜3月)では
木材、および内装のレザーから湿度が放出され
「重量が軽く」なっていきます。
重量が軽くなった蓋は、その重さだけでは
蓋を閉めきれなくなったりします。
こんな現象に慣れていないと、
「時計ケースが壊れてしまった」
と思われるかもしれません。
ただし心配はいりません。
今度は、冬から春
春から夏の季節になると
逆の動き方をします。
この繰り返しを数シーズン行うことで、
時計ケースが皆さまのお部屋の環境に
だんだんと馴染んでくれます。
これから長い年月を生き抜く時計ケースにとって
1年、2年という年月はほんのちょっとした期間でしかありません。
1~2年の様子をみても
『反りがある』『蓋がすこし浮く』
などの症状があった場合は
メンテを行うことで、ほぼ調整が可能です。
ソウルバードにお声をかけてください。
あわてず、長~い目で
時計ケースの成長を見守りください!
時計ケースの外装メンテ
『鏡面仕上ケース』
気になる汚れ、手垢が付着した場合、
研磨剤、洗剤などは一切使用せず、
セームレザーにて優しく拭いてください。
セームレザー以外の布や、科学繊維などで拭きあげると
すごく小さな擦り傷が残る場合がございます。
これを繰り返すと塗装に曇りが発生し
美しさを損ねてしまいます。
多くのジュエリー業者様が
宝石・貴金属の拭き上げに
セームレザーで使うのには理由があります。
宝石・貴金属に傷をつける事なく
汚れや油分を取り除くには、セームレザーが
もっとも優れていると考えられるからです。
もちろん時計のお手入れにも最適です。
ソウルバードの時計ケースにもジュエリーや時計同様
セームレーザーで優しく拭き上げてください。
このセームレザーは洗う事ができ
数十年にわたりお使いいただけます。
必ず1枚は必需品として、
ご用意いただく事をお勧めします。
ただしセームレザーには
本物と偽物が混在して流通しています。
本物をご存知でない方は
偽物をご覧になっても判別がつきません。
間違いがないようにソウルバードでは
一枚一枚真贋をチェックしたセームレザーのご用意がございますので
ご希望のお客様はお申し付けください。
その他、信頼がおける革業者様においても
お買い求めいただく事ができると思います。
『オイル仕上ケース』
ソウルバードのオイル仕上げ時計ケースは
「Feed-N-WAX(フィーデンワックス)」の
オレンジオイルで仕上げを行なっています。
このオイルをウエス(Tシャツ等の端切れ等)にとり
ケースの外装に円を描くように塗り込んでください。
10本用サイズの時計ケースでも10分ほどで終了です。
この際に使用したウエスは
充分に油分が含まれていますので
何度も使用できます。
捨てずにビーニール袋に入れて保管下さい。
(ウエスのかわりにセームレーザーは使用しないでください)
その後の拭き上げのタイミングは
「Feed-N-WAX(フィーデンワックス)」の説明書に
ご案内がございます。
オイルを塗るタイミングは、1ヶ月間隔でも
1年間隔でも構いません。
その間隔が短かければ短いほど
経年変化をお楽しみいただけます。
「Feed-N-WAX(フィーデンワックス)」は
ソウルバードの時計ケースはもちろん
オイル・ニス仕上げの木製品にも使用が可能です。
「Feed-N-WAX」はこちらからお買い求めいただけます。
★Feed-N-WAX(フィーデンワックス)のページ
内装メンテ
『 内装レザー』
本革の靴や鞄をクリーニング液、
オイルにてメンテをされるお客様も
多いと思います。
ただし、ソウルバード製時計ケースの内装レザーには
一切クリーニング液、オイルは使用しないでください。
オイルを塗らないと
「革が劣化するのでは…?」
「革がひび割れするのでは…?」
大丈夫です。
ソウルバードで使用するレザーは
そのような「劣化」「ひび割れ」は発生しません。
『スエード革(毛がある革)』
・『pigレザー』
・『シープレザー』
・『地中海放牧ラムスエード』
クリーニング液、オイルなどはお使いにならないでください。
ほこりは、柔らかい歯ブラシで取り除くか
掃除機で吸い取ってください。
メンテナンスはこれで十分です。
夏場の湿度が高いシーズンには
シリカゲル等の除湿剤をいれておくと
カビ防止にもなり、ベストです。
『表革(ツルッとした革)』
・『地中海放牧ラム』
・『フランス放牧ラム』
クリーニング液、オイルなどはお使いにならないでください。
ほこりは掃除機で除去、汚れはセームレザーで吹き上げてください。
メンテナンスはこれで十分です。
スエード革と同様に、夏場の湿度が高いシーズンには
シリカゲル等の除湿剤をいれておくと
カビ防止にもなり、ベストです。
『イタリア製錠前』
【Gold色の錠前】
イタリア製錠前のgold色は
本金メッキ仕上げです。
錠前をさわると「指紋」や「手垢」がつきます。
これはウエスやセームレザーで
拭き上げると綺麗になります。
ただし、この作業を結構怠ってしまうと
「指紋」や「手垢」が酸化してしまい、
拭き上げただけでは綺麗になりません。
かといって金属磨き剤を使用してしまうと
「本金」が剥がれてしまい台無しです。
ここで登場するのが「メラミンスポンジ」です。
(激落ちくんのスポンジタイプ)
100均で購入できます。
メラミンスポンジを水にぬらさない状態で
そのまま磨いて下さい。
(くれぐれも塗装面にあたらないように注意ください)
その後、セームレザーで吹き上げると、
酸化してしまった指紋の手垢が綺麗にとれます。
ただし、ここで注意です。
メラミンスポンジで強く拭き上げると
本金メッキが薄くなっていきます。
ですので「よっぽど気になった時」のみお使いください。
日頃、セームレザーで錠前を拭き上げていれば
このメラミンスポンジを使う必要はありませんので
常日頃の、ちょっとしたお手入れをお勧めします。
【ブラウン色の錠前】
このカラーの錠前は
「アンテーィーク仕上」になっていまして
塗装の上からコーティングがされています。
従いましてお手入れの必要はありません。
たまに、ウエス、セームレザーで拭きあげてください。
メラミンスポンジは使わないでください。
その他、メンテナンス
『時計ケースを落としてヒビが入ってしまった』
『ガラスが割れてしまった』
『内装のレザーを貼り替えしたい』
『時計ケースの内装をジュエリー用に変更したい』
大丈夫です!
お声をかけてください。
その他、メンテナンスについてのお問合せなどは
ご遠慮なくお問い合わせください。
それではソウルバードの時計ケースを
よろしくお願いいたします。
ありがとうございます。