5月のGWにご来店。
時計ケース選びから納品まで、
約3ヶ月のお時間をいただきました。
初めてのご来店
5月のGW。
ご来店いただきました。
ありがとうございます!
早速 ショーケースに入っている時計ケースをご覧になります。
当たり前ですが、 『時計ケース屋』 なので、
いろんな種類の木材と
その木材で製作された時計ケース が展示してあります。
こんなに多くの樹種で製作された時計ケースをご覧になるのは
ほぼ全てのお客様にとって、初体験!かと。
ということで、
皆様 この時点から
いろんな事をお聞きになられます。
一般的には、
「 同じ木なのに
この木とあの木では
なんで、こんなに模様が違うの??」
「なんでこの木はこんなに重いのに
あの木はこんなに軽いの??」
「この木は安いけど
何故、あの木はそんなに高いの??」
こんな事が多くのお客様にとって
気になる点です。
たしかに、わかりづらい!!
そんな わかりづらい事を
できるだけ簡素に
わかりやすく説明させていただくのも
私たちの仕事です。
今回ご来店のお客様にも
様々な木材と、その価格について
ご案内をさせていただきました。
黒柿 が気になる..
結構、木材に興味をもたれたお客様でしたので
様々な木材のご案内をしていくなか
最終的に気になったのは
『黒柿』でした。
たしかに圧倒的な存在感!!
しかし
「ハワイアンコア」とならび、
もっとも希少、かつ高価な木材です。
お客様と天板選び。
時間をかけ、いろんな木材を比較しましたが、
やはり 黒柿 が第一候補となりました。
早速天板の素材になる黒柿を選びだします。
いろんな「杢(モク)」が入った黒柿材を
ショーケースの下から引っ張り出して
比べていきます。
「こんな木の状態から
こんなに綺麗に仕上がるの?!」
ほぼほぼ、全てのお客様がご質問されます。
そうなんです。
素材から完成するケースを想像するのは
実に困難です。
側板との組み合わせ、
底板との組み合わせ、
白黒の濃淡、
塗装後の杢の現れ方。
塗装を行なった後の雰囲気。
「一枚の木材から時計ケースをオーダーする」
人生で初めての行為です。
楽しみでもあり、挑戦でもあり。
そんな中、
いろんなパターンを想像しながら
選ばれた天板が
こちらです。↓
「杢」 が きめ細やかで、すごく良い天板です。
ただし杢がきめ細やかすぎて
塗装をしたら、
白黒の濃淡がわかりずらい可能性がある材です。
ただしきめ細かさが表現できれば
かなりグレードの高い時計ケースに仕上がる雰囲気です。
お客様へは
「もしかしたら濃淡がわかりずらくなる可能性があります」
とお伝えし、
了解を得て 製作に入らせていただくことになりました。
お客様にとっても
「挑戦」です。
3ヶ月ほどのお時間がかかりますが
ご期待に添える時計ケースに仕上げられるように頑張ります。
ご注文、ありがとうざいます!
それから3カ月。
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8月の中旬、お客様がピックアップでご来店です。
雨の中、ありがとございます。
心配した、白黒の濃淡も無事表現できました!
「あの選んだ黒柿の板が
こういう風になったんだ」
そんな感じでしょうか。
早速、完成したケースをご覧になり
満足いただけたようです。
私たちも嬉しい限りです。
せっかくなので
当日されていた時計を収納して
記念撮影です!!
この時計ケースは4本用で製作させていただきましたが
5月のご注文から3ヶ月。
その期間中に、なかなか入手できない「ロレックス」をラッキーにも1本追加で購入出来たそうです。
これで4本収納スペースが全部埋まったとのことでした。
とても木材に興味を持っていただいたお客様でしたので
ご来店いただき、
私たちもすごく楽しいお時間を過ごさせていただきました。
5本目の時計が増えた際は
またよろしくお願いします。
今度は「ハワイアンコア」ですかね!
ご注文ありがとうございました。