4月。
名古屋
からご来店いただきました。
遠いところ ありがとうございます。
8月に納品させていただいたお客様の、ご来店から納品までのご案内です。
板材から選びます。
名古屋からご来店です。
本当にありがとうございます。
ソウルバードのWebサイトは よくご覧いただいて
当初、ホンジュラスマホガニーをご検討いただいていたようです。
ただし、実際に素材の木材をご覧になるのは 初めてですので、
実物の木材を 様々比較していただきました。
希少とは
木材の希少性には2つのパターンがございます。
A.「ワシントン条約」によって輸出入の制限がかかっているため、流通量が少ない材
違法伐採や不正輸出を防ぐため
産地などを細かくしています。
2017年にはローズウッド系が付託書にリストされ、
楽器業界は大変混乱しています。
B. 本当に少ない材
相当昔から、絶滅危惧種的木材
そんなお話をさせていただいたところ、
最終的に
『黒柿』にポイントが絞られてきました。
天板選び
『黒柿』にポイントが絞られてきましたので
早速 天板を選びだします。
ソウルバードでは天板用の材を池袋でストックしていますので
その中からお選びいただく事が可能です。
(ただし、ご来店の前に必ずストックの確認をお願いします)
本当は 1本の木材で1ケースの全てを製作ができればスムーズなのですが、
黒柿材の場合、そんなサイズの材は「ほぼ」ありません。
というか無い訳ではないのですが
911が買えるような金額です。
現実的に不可能に近いお話です。
そんな中、ストックしてある材を比較いただき
天板が決定です。
かなりいいグレードの天板です。
わざわざ名古屋からお見えいただいて
喜んでいただける時計ケースに仕上げないといけません。
天板決定の次には
側板、底板の選定を行います。
実はこの作業が大変困難なのです。
天板の雰囲気に合う、側板。
天板の色味に合う、側板。
塗装まで終了した際の杢目の出方。。。。
全て自然の素材ですから
この組み合わせがリスキーで
時計ケースが完成するまで相当大変な作業になります。
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完成した時計ケースは
予定通りハイグレードです。
完璧に仕上がりました。
天板、側板のバランスはいかがでしょうか。
まるで共材で全て仕上げたような
いい雰囲気になっていると思います。
世界に一つだけの
オートクチュールの時計ケースの完成です。
世の中、だいたいの物はお金があれば
手に入ってしまいますが、
「時計ケースをオートクチュールで注文する!」
これはお金だけでは不十分なのです。
とにかく 「稀」 な黒柿。
その中から天板に使用できる杢が現れた 「稀」 な黒柿 との出会い。
「タイミング」「運」
いろんなものが、偶然まとまった結果なのです。
「時計ケースをオートクチュールで注文する」
私達は、きわめて「稀」な
お客様に支えられていることに
喜びを感じます。
ありがたい事です。
お客様にとって永らくお付き合いいただける時計ケースであれば幸いです。
引き続きメンテナンスなどご遠慮なくお申し付けください。
名古屋からわざわざご来店くださり、
誠にありがとうございました。