黒柿材、コア材、腕時計

2台目は銘木材で、ということでご来店です。

やはりご自分の目で選んだほうがわかりやすいですから。


1台目はレッドオーク材の時計ケース

約4年半程前に、通販でレッドオーク材の時計ケースをご購入いただいたお客様。
時間の経過とともに、お使いの腕時計にも変化があったようで オーク材よりも『いい時計ケースを検討したい』という事でご来店です。

メイプル、オーク材ですと、 木目で時計ケースをお選びいただくシステムになっていませんので、 店頭で購入いただいても 通販で購入いただいても、同じ時計ケースに仕上がります。

ただし、メイプル、オーク材以外の場合は 「全く同じ木目」のケースには仕上がりませんので ご来店が可能なお客様の場合、ご自分の目で見てお決めになられたほうがご案心かと思います。『オーダーで時計ケースを注文する』なんて事は、人生 そうそうありませんので。

特にハワイアンコア材になると、撮影しても「木目がはっきり見えない!」「コア特有の3D感が出ない!」という状態になります。 可能なお客様はご来店をお勧めします。

今回ご来店のお客様はストックがあるブビンガ材を 目安にご来店されたようです。

ブビンガ材の立ち位置

カメルーン産のブビンガ材。 硬く重厚で、申し分のない 時計ケースに仕上がります。 10本用サイズケースとしては中堅クラスの価格帯にもかかわらず 、
『ローズ系ウッド』という事でワシントン条約の付託書リストされた木材。
今後、値上がりが想像される木材ですので 購入するタイミングとしては 「ちょうどいいタイミング」かと思います。
ただし、さらに高額の時計ケースと比較してみるとお値段は中間帯です。

という事は、希少性としては高級材に比べ 少しあまい木材でもあります。しかし時計ケースとしては 完璧なケースに仕上がります。

ところが 、ご来店の客様は 『もっとグレードの高い木材』が気になってしまったようです。。

既にsouldoutになったコア材と黒柿材。

ソウルバード工房ではほとんどのタイミングで、希少材で製作された時計ケースが保管されています。 soldoutになった納品前の時計ケース。 特注時計ケースで本体が完成し内装仕上げ前か、 内装まで完成して納品直前のケース、という事になります。ご来店のお客様にはそういったケースをご覧いただく事ができます。

今回も黒柿、コアといった、特殊材ケースが気になられたようです。
実際に完成したケースを見てみると 「これはすごい!」という事になることが多いのです。希少材で製作されたケースは、圧倒的に美しいのです。

黒柿とコアをご覧になったお客様には 『作品としてとらえています』とおしゃっていただきました。

作り手としては 、それぞれに思い入れのある時計ケースですので、ありがたい限りです。

材料選びです。

黒柿かコアか迷われた末、『コア材』で決定です。

しかし、そのコア材もピンキリです。

自然なものですから それぞれの板の特徴があり、良くも悪くも、それを受け入れることができなければ 製作に入ることはできません。

今回も木目のグレード、腐り具合、割れ等々、 注意しないといけない点はたくさんあり 難しい選択でしたが、 この材で5本用サイズの時計ケースを製作決定です。

ハワイアンコア材

老木のハワイアンコア。
老木ならではの落ち着いた雰囲気とハイグレードな杢。
間違いないケースが出来上がる材です。

ビンテージロレックスも収集されているお客様。
時計を求めて大阪まで飛行機で行かれるそうです。

そのこだわりは時計に限らず、イタリアタンナーの馬革のジャケット、 3年待ちの特注オーダーのシューズ等々、 激しいこだわりです。

そんなこだわりをもったお客様にはご自分で

「これ!」っと決めた板で製作いただくのが ベストかと思われます。

最終仕上げの打ち合わせ

使用する材も決まり、 内装などの仕様を決めていきます。使用するレザー、 ソウルバードのプレートの有無、 手首周りサイズ、 収納本数。

最終的に決定した地中海放牧ラムボルドーと、お客様のビンテージロレックスです。

地中海放牧ラムボルドーとお客様のビンテージロレックス

地中海放牧ラムボルドーとお客様のビンテージロレックス

全ての仕様が決まり明細をプリントして お客様にお渡ししますが
そんな最中、コアと同時に迷われていた黒柿も気になります。

「後悔したくない」

当初迷われていた黒柿。 今回はコア材に決定しましたが 黒柿材も気になる様子です。

「黒柿とコアを鑑賞しながら、酒が飲めたらいいだろうな〜」

なんて話になっています。 でも、ご来店されるお客様から 度々お聞きするお言葉です。

特注品ですと 完成するまでの忘れられないストーリー性がありますから、
いい酒の肴になるのかと思います。

そうはいっても、どちらもかなり高額な時計ケースです。

っと言うか、これ以上の時計ケースを御希望されても ソウルバードでは製作が困難なレベルの材です。

最終的に『コア材』から『黒柿材』に 変更されるのかと思いきや
「のちのち後悔したくないので」ということで 、「コア材」と「黒柿材」、どちらもオーダーいただきました。

その結果、お選びいただいたフランス放牧ラムと黒柿です。


フランス放牧ラムと黒柿

ありがとうございます。

ただし、時計ケースとしては 当たり前ですが かなり高額です。名前が知れた時計でも 買えてしまう金額です。

私たちも、お客様の 「後悔したくない」という思いに 負けない時計ケースを仕上げさせていただきます。 ありがとうございます。

今回ご注文いただいた時計ケースは 早速製材を行い、4ヶ月ほどの納期かと思われます。 しばらくお時間をいただきますが ハイクオリティーの時計ケースを納品させていただきます。

お忙しい中、ご来店、ご注文、誠にありがとうございました。


それからザックリ5ヶ月。
予定をオーバーしてしまいましたが完成です!!

No00401 ハワイアンコア材と黒柿材 時計ケース

なんというグレードでしょうか!
もはや、これ以上のものは出来ない!っというハイレベルです。
大変ながらくお待ちいただきましたが、
お客様にも喜んでいただけましたようです。
早速お客様よりもご連絡がございました。

無事に受け取り確認しました。
もう最高ですね!
思い描いてたとおり完璧です。
思い切って二つオーダーして正解でした。
また違う材で欲しくなりましたらよろしくお願いいたします。

約5ヶ月待ちましたが、受け取りの今日18日が偶然にも私の誕生日なんです(笑)
最高の誕生日プレゼントになりました。
この度は、本当にありがとうござました。

※お客様の声のページはこちらから

おいしいお酒が飲めるといいですね!(笑)

この度は誠にありがとうござました。