昨年よりお問い合わせをいただいていたお客様。
ソウルバードのWEBサイトでは様々な時計ケースをupしていますが
機会があれば実物を見て比較したい、と思われるお客も多くいらっしゃいます。
今回も遠くからご来店です。
やっと調整つきました！
昨年よりお問い合わせをいただいていた京都の「I 様」。
何度がご来店の調整を行なってきましたが
なかなかタイミングがあわず、
やっと日程調整ができ、ご家族でご来店です。
本当にお忙しい中、ありがとうございます。
ご来店前のメールでのやり取りで
「モンキーポッド」
「黒柿」などの
１０本用サイズケースを検討中、とのお話でした。
ご来店当日、ちょうど完成すたばかりのモンキーポッドがあり
まずは早速、ご覧いただきます。
まだ塗装が終わったばかりで
蝶番をつけていませんのでラップ状態です。
また同じ時期に完成のハワイアンコアもチェックです。
こちらもラップ状態です。
まずはモンキーポッド、ハワイアンコアとチェックいただいた「I 様」、
もう一つの樹種、「黒柿材」も気になるようです。
黒柿材の状態
さて魅惑の黒柿材ですが、
ブログでもチョクチョクご紹介していますので
「たくさんのストックがあるのか！」
と思われているお客様もいらっしゃいますが
「お選びいただけるくらいのストックがある」程度だとお考えください。
生材から乾燥までの工程に
想像を超える時間と労力が必要な黒柿材。
この乾燥までの工程を
丁寧に丁寧に行われたグレードの高い材は 『カナリ』稀です。
一般的に入手できる黒柿材の９割程は
多くの「割れ」や「虫食い穴」が多数存在しています。
例えばこんな感じです。
下側が割れていますね！
黒柿ではあることは間違いありませんが、
「時計ケースの素材」として全く使用できません。
多くの腐り、虫食いがあります。
ソウルバードでは
こんな状態の黒柿材が多い中、
「時計ケースの素材」として使える
「良材の黒柿」を
「多くの時間と多くの手間暇をかけて」収集し続けています。
「黒柿」は「ある事」が当たり前ではなく
「本当に希少」であり
「絶妙のタイミング」がないと出会えない事をご理解いただければと思います。
黒柿材の比較
さてご来店の「I 様」にも
ソウルバードが収集してきた材の中から
良質な黒柿材を厳選してご覧いただきます。
年間を通じて、
完成している１０本用サイズの黒柿材の時計ケースは
まずますストックがありませんので
「板材」の状態から、チェックです。
まず最初は、おそらく
数百年経過していると思われる黒柿です。
凄いですね！
端っこに
ちょっと割れも見えますが
この部分はカットして使用します。
裏をみると「花台」として使われていたことがうかがえます。
貼り付けてる「足」にもすごい「杢」が使われています。
それと別の黒柿材。
これも凄いですね。
炎が燃えたぎるような杢！
そんな中「I 様」が最終的にお選びなったのでこちら！
品のいいクジャク杢！
ありがとうございます。
この材を天板として組み上げますので
一からのスタードです。
ざっくりですが、
４ヶ月強はお時間をみてください。
撮影してみます。
内装のレザーは
ヨーロッパのハイブランド、●●さんが唯一使用する
「フランス放牧ラムの表革」！
泣く子も黙る、超ハイグレードです。
これでバーキン作ったら
メルセデスCLAクラスが買える金額かと……
「セームレザー」も忘れずに１枚ご注文です。
https://soulbird.co.jp/96418-2/
せっかくご家族でご来店でしたので
奥様の時計も一緒に撮影させていただきました。
これから世界中で
たった１つだけの時計ケースを組み上げます。
完成が楽しみな黒柿材時計ケースですね。
京都からご来店、誠にありがとうございました！