随分長いお付き合いをいただいているオーナー様より
特注時計ケースのお問い合わせが…
引き出し付の時計ケース
もう随分長くお付き合いをいただいているオーナーのO様。
ご注文履歴を確認すると、
・2009年にメイプル材の引出付時計ケース
・2017年にビックリーフメイプルの10本用サイズケース
・2019年に天然ケヤキ材の10本用サイズケース
ソウルバードの時計ケースを複数ケース所有されています。
ありがとうございます!
そのO様。
今度は新たに引き出し付時計ケースをご検討中、とのメール着信です。
ありがとうございます!
さて今回ご希望の樹種は
「ハワイアンコア」or「縞黒檀」ですが
「縞黒檀」で10本用サイズの引出付きケースは材料がなくできません。
これは「いま無い」ということではなく、
おそらく「今後もない」と思われます。
そのため、今回は「ハワイアンコア」にてお見積もりをご案内します。
しか〜し、『ハワイアンコア』で
このサイズの時計ケースを製作すると
おとなしい木目でも ホドホド?
グレードの高い木目にいたっては
かなり高額品となります。
図面・仕様書が!
おとなしい木目でもホドホド?、
グレードの高い木目にいたっては
かなり高額品となるハワイアンコア材。
お客様が想定されている金額かどうか
確認のためおおよその金額をお伝えしましたところ、
早速、内装の仕様などについて
図面・仕様書が到着です。
(↓ この図面はお客様の許可をとってUPしています)
なんて解りやすい図面・仕様書でしょうか!
製作するにあたり必要な情報が
「的確」に「解りやすく」全部伝わってきます。
・ケースのどこに何を収納するのか
・収納する時計サイズ
・特注のプレートの指示
・内装レザーの希望
・錠前の有無
・オプション
・ご予算
そして
「その他については、すべてお任せいたします」
とのメッセージ。
これは
「細かいことは言わないので
いいケースに仕上げてください」
とうメッセージだと
理解させていただきました。
もう、これだけの情報があれば、
ソウルバードからお客様へ
確認することは全くありません。
聞かなくても全部入ってました!
これほど
整えられたメッセージは
本当に久しぶりでした!
誠にありがとうございます。
材の選定
ご注文いただいたハワイアンコア材の時計ケース。
ポイントにおいたのは
「共材 (トモザイ)」で仕上げることです。
天板、側板、そして材の状態によっては底板までも
一枚の板から製材して仕上げます。
コストと手間が かかりますが
こうすることで
天板、側板の色味、杢の雰囲気をまとめることができます。
そこで今回、選び出した一枚がこちらです。
ワイルドな老木で
美しい杢が期待できそうな
厚手の一枚板です。
この板を製材して、
しばらくシーズニングして、
そして組み上げて、
またシーズニングして、
そして鏡面の塗装、
それから内装の仕上げ、
最後にオリジナルプレートを作成です。
それから5ヶ月ほど
ご注文から約5ヶ月の時間を経て出来上がった時計ケースが
こちら↓です!
いい感じですね。
天板と前側板にサップ!
元の材の特徴をケース全体の雰囲気に馴染むように組み上げています。
内装レザー / 地中海放牧ラムレザー
あんまり素晴らしいので、
しばらくの間、ソウルバードのWEBサイトの
TOPページで表示するようにしました。
ご注文いただいたO様にも喜んでいただけましたようで幸いです。
今後もメンテナンスなどが必要な際には
ご遠慮なくお申し付けください。
O様いつもご注文、誠にありがとうございます。