週末に時計チェックのために銀座へ向かわれたお客様。
とある時計メーカーブティックの担当者様との会話から
ソウルバードへ御来店です。




銀座ブティック

東京銀座。
ある人にとっては
週末の銀ブラを楽しめる街。

そして数々のハイブランドが集結する街でもあります。


当然の事ながら
世界中の時計メーカー様のブティックも
銀座に集結しています。
中には
特別なお客様のみが入れる
VIPサロンが併設されているメーカー様も。

セキュリティー等の関係で
ぷらっと行く事は厳禁のブティックもございますので
来店の予約をされて
新作の品定めも楽しいものかと思います。



さてご来店のN様も
本日、とあるメゾンの銀座ブティックにいかれていたようです。
俗に言う、
世界五大高級時計メーカーさんのうちの1社さんです。

そこで時計を収納する
時計ケースの会話になったとのこと。

その際に
メゾンのスタッフの方と
ソウルバードの時計ケースの話になったようです。

恐縮です!!

確かに
『Chronos日本版』さんの『時計愛好家の生活』にも
オーナー様とソウルバードの時計ケースがご紹介されてイタリシマス!!

重ね重ね、ありがとうございます。

皆様も銀座ブティック様に行かれた際には
ついでにソウルバードケースもお忘れなく!!




6本収納

さて、そんな経緯でご来店のN様ですが
「時計を6本+替ベルト」の収納を検討されています。

そうなると
時計ケースサイズは10本用サイズをお選びいただいて
内装加工することで収納が可能になります。

簡単な図にすると
こんな感じです。
時計を6本収納し、
替えベルトは2本、トレーも制作すると
さらにベルト2本の合計4本収納が可能です。

結構便利な時計ケースになりますね!

皆様も
「こんな感じで制作できますか?」
なんてことがあったら
以下の手順でお問い合わせください。
簡単でOKです。

1:手書きで図を書く
2:その図を撮影し送信

こちらに着信後、
制作の可否やコスト等をご案内します。

物理的に可能なものであれば
『ほぼ』制作できますが
その際に注意点があります。

いろんなグッズを綺麗に収納する為に
『仕切り板を多くしようとしてしまうこと』です。

この仕切り板は
お選びいただくレザーの厚みによって前後しますが
ざっと、一枚の厚みが約5mm程です。

これをあんまり多く作ってしまうと
仕切り板の厚みで
実際に収納できるスペースが
どんどんどんどん小さくなっていきます。

この点を注意いただければと思います。



そしてもう一つ根本的に
重要な事です。

一つのケースに
『時計』『ベルト』『保証書』『メンテグッズ』等々、
全〜部 入れてしまうと大変便利なんですが…

『詰め込みすぎている感』は否めず、
あまり高級時計の収納には向かないとも思えます。

つまり無駄な空間を多く作ることで
『エレガント』な雰囲気と
『高級時計』がマッチします。



例えば
『時計を収納するケース』と
『革ベルトなどを収納するケース』を
完全に分けてしまう、という方法も結構便利です。

例えば、『革ベルト収納用ケース』には
仕切り板をできるだけ減らし
「フリースペースにしてしまう」
という方法をとると
替えの革ベルトや
キズミ(ルーペ)などが自由に収納いただけます。




3本を収納

ご来店のN様も
「昨年から時計を集めるようになりまして…
 ちょうどランゲを3本所有しているんです。
 ですから、
 ランゲ用の時計ケースして分けるものありですね!」
っと言うお話になり

今回は
「お気に入りを3本収納する為の専用の時計ケース」
をご検討いただくことになりました。

ちなみに当日は
こちらの時計でした。

時計はサクソニア・フラッハ
通称「アベンチュリン」

アリゲーターのベルトですね!
文字盤はブルーダイヤルで
ゴールドストーンが美しいですね。
画像では表現できない美しさがありますので
参考までリンクしておきます。
https://www.alange-soehne.com/ja/node/937

何とも美しい時計です!!

ソウルバードのお客様にも
多くのオーナー様がいらっしゃる「ランゲ&ゾーネ」さん。
さずがです。



さて3本収納する場合
『3本用サイズケース』でもOKですし、
ゆとりをもって収納される場合
『5本用サイズケース』で『収納本数3本』でもいけますね。


1スペースを大きく制作すると
エレガントな時計ケースに仕上がりますので
収納できる本数を優先されるのではなく
『優雅さ』にポイントをおかれる場合は
おすすめの収納パターンとなります。

という事で今回は
5本用時計ケースサイズに
『収納本数を3本仕様』にて
樹種選びを進行して行きます。




ご予算にもよりますが

樹種の選定ですが
ご予算をお聞きしていませんでしたので
まずは最もお財布に優しい
メイプル材をご案内すると

「せっかくなのでもう少しいいもので…」

とのご希望です。

さっくり
「〜30万円程で収まれば…と」

承知しました!!

となると
希少材や銘木材のご案内が可能です。

当日ストックしていた材ですと、

まずは、
ブビンガ材

オイル仕上げにより
だんだんとアンティークに育てる事ができる
ローズウッド系の重厚材ですね。




そして
キルテッドメイプル。

大きめのカーリー杢が特徴の
美しい時計ケースに仕上がっています。




そして

女性のお客様は
ほぼ『ヒイテしまう』この杢。

でも男性のお客様には
大変人気があります!

高級車のインパネ周り使われているやつは
「〜風」のものですが、
それの「モノホン」のブツです!



黒柿も持っているし
ハワイアンコアも持っているし

っといったお客様が
気になる材の代表的なやつですね。

『これでは満足できない!!』
『もっと特別感があるもの!!』

っと考えられる御客様への
最終手段!!




フルオーダーがございます

フルオーダー!!

つまり、一枚の板材から木目を選んで制作する
完全なフルオーダーです。

素材の板の状態から
天板や側板を想像し
まるでパズルのように
完成形を想像していくパターンです。

洋服、スーツ、シャツ、靴なんかの
フルオーダーに慣れているお客様でしたら
「ほぼ同じ感じ」とお考えください。

こういったフルオーダーではなく
「吊るし」の物品の購入しかやった事ないよ!
というお客様もご安心下さい。

一から10までできるだけ丁寧にご案内しますので
お申し付けください。

ただし、フルオーダーには向き不向きがございます。

例えば、
こういった感覚をお持ちのお客様は
「フルオーダー向き」です。

・一枚の木材から完成形を想像し「どうなるんだろう!!」と「楽しめる」お客様
・製作者の感性を信じ「お任せ」ができるお客様。
・出来上がった完成形を世界で一つだけの「個性」と感じ「楽しめる」お客様。

です。

逆に不向きのお客様は、上記のような
考えかたを「良し」としないお客様です。

この場合はフルオーダーではなく
既に完成している「既製」の形状ものを
ご検討いただく方がご安心かと思います。





ハイエンドも

さっくり
「〜30万円程で収まれば…と」
お考えのN様。

この御予算ですと
ほぼ
ハイエンド』まで
樹種』を広げる事ができます。

魅惑の『黒柿材』
木の宝石『ハワイアンコア材』

ソウルバードでは
多種多様の『黒柿材』『ハワイアンコア材』がご覧いただけるように
ストックしています。



N様、
どちらかというと
『ハワイアンコア材』
が気になるご様子。

っという事で
早速、お見せしてみます。

まずは大人しい木目の
ローエンドなハワイアンコア材。

じゃっかん
モンキーポッドのように見えてしまう材ですね!




次に
ミッドクラス。

これらは
天板だけをご指定いただき
側板は他のハワイアンコア材で制作するぱたーんです。

天板と側板が「共材ではない」という事です。
つまり、天板と側板ともにハワイアンコアなのですが
「同じ1枚の板」からの制作ではなく「複数の板」から仕上げる、という事です。
この方法がミッドクラスです。




次にハイエンド。

これでは
天板、側板を「共材」一枚の「材」から仕上げる方法です。


これによって
木目の雰囲気、色目の雰囲気が非常に似たものとなり、
ハイグレードな仕上がりとなります。

ただし
お値段もハイエンドです。

こちらの材には
N様も

「ほ〜!!」

という感じで

「即決」
となりました!!

速攻で
ありがとうございま〜す。




次に内装用のレザー選びですが

こちらは
まるで人肌のような「しっとり〜」の
フランス放牧ラムベージュの表革にこれまたすぐ、即決です。



そして、
ケースマットや
セームレザーの追加オーダーをいただき
カード決済にてご注文完了です。

ありがとうございます!!



時計のケースとしては高額ではありますが
工芸品や美術品として
捉えていただければに楽しめるかと思います。

するとN様が
「もしかしたら、今後また1本用もオーダーするかと思いますので」

早々にありがとうございます!!
っというところですが

そろそろ湿度が高くなってくる季節です。

「もしからしたら、その前に時計用トレーを
ご用意された方が良いかもしれません。

高級時計の場合、ベルトが革である可能性も高く
今日使った時計をすぐに時計ケースに収納するのではなく
ひと晩 時計用トレーにおいといて
翌日時計ケースに収納される、というお客様も多いです。
ま、トレーではなくても
どっかに ひと晩置いておくと安心です」

とご提案すると

>「せっかくなので今注文してもいいですか。」

「わかりました! それでは
せっかくですからハワイアンコア材のトレー用材をお見せしますね」




っということで、

まずは
プレーンな木目のコア材です。
(写真じゃわかりづら〜いのですが)

これらは時計ケースを制作した際に発生する端材ですので
お値段もお安くなっています。

ただし、ご希望のサイズピッタンコに
制作できない場合がございます。


ですので
『材優先』で
物理的に可能なサイズまで!
っとなります。

そして
最終的にお選びになったのが
カーリー杢が綺麗なコア材ですね!

これまた画像ではわかりづらいのですが
塗装まで完了すると
美しいコアをご覧いただけます。

今回は高額なケースと一緒にご注文なので
レザーのオーバー代金分はサービスです。

時計トレーですが
今日一日使った時計を置いてもOKですし
アクセサリーなんかも簡単に置けて
かなり便利です。



他のお客様からいただいた画像ですが
参考になると思いますので…。

皆様にもおすすめのグッズです。

という事で
全てのオーダーが完了です。



こういったハイグレード材やトレー材は
いつでもある訳ではありませんので
すごく、いいお買い物だったと思います。

ということで、
銀座のメゾンから
ソウルバードの時計ケース、時計トレーと
コンプリートです!!


N様、ご注文ありがとうございます。
いいケースに仕上げまして
納品させていただきます!!




さらに

さらに翌日
お電話が…

「あのー、
 縞黒檀の時計ケースも欲しいのですが…」

続けて、ありがとうございます!!

こちらも早速、材のリサーチを始めます!!

重ね重ねありがとうございます。