昨年、愛媛県からご来店いただいたT様。
今年も、追加の時計ケース選びでご来店です。
遠いところありがとうございます!
『モンキーポッド』より上のクラス
昨年、愛媛県からご来店いただいたT様。
その際のブログはこちらです。
杢(モク)ありのモンキーポッドと
ウォールナットの時計用トレーを
納品させていただきました。
それにしても
中々お目にかかれない
希少な杢ありモンキーポッドでした。
その節はありがとうございました。
今回は
「追加の時計ケースが必要」
ということで再び愛媛からご来店です。
当日東京のホテルにチェックインされてから
ご来店です。
恐縮です!
今回は黒柿です。
ご予約の段階でお聞きしていましたが
今回の樹種は「黒柿材」を予定されています。
モンキーポッドに比べ、かなり高級品となります。
早速、天板選択です。
昨年ご来店いただいていますので
『勝手知ったる (笑)』
で次々と比較が進みます。
ここで、
黒柿のお値段の仕組みも細かくご案内していきます。
かなり複雑な孔雀杢はお値段が高く↓
![黒柿材孔雀杢](https://soulbird.co.jp/wp/wp-content/uploads/2019/08/20190827-1.jpg)
比較的単調な杢の材がお値段がお安い↓
![](https://soulbird.co.jp/wp/wp-content/uploads/2019/08/20190827-2.jpg)
さらには
黒柿といっても
全てが同じ状態(質)ではありません。
黒柿は木材の中でも、特に乾燥が難しい材です。
製材後、流水の中で数年にわたり水中乾燥を行い、
その後、地上に引き上げて、空中乾燥を行います。
ざっと10年弱のお時間がかかります。
生まれた子供が小学校4年生になるくらいまでの時間ですね。
かなり手間暇がかかる作業です。
しかし、この手間暇をかけないと
ソウルバードが使えるような良材とはなりません。
実は流通する黒柿の8割、9割は
この手間暇をかけていない
「名前だけの黒柿」が多いように感じています。
いわゆる
『黒柿の乾燥のプロ』が
乾燥させた黒柿と
そうでない黒柿は明らかに異なるのです。
プロの乾燥には相当な時間とコストがかかりますので
この作業を経た黒柿は良材、
そうでない材はソウルバードでは使えない材となります。
天板決定です。
T様のお好みは
孔雀杢より
「白黒がはっきりとした黒柿」ということで、
この材に決定です!
![黒柿材](https://soulbird.co.jp/wp/wp-content/uploads/2019/08/20190827-3.jpg)
シンプルな杢で
白黒のバランスのいい時計ケースに仕上がります。
次に内装レザーで選びですが、
ソウルバードでストックしてあるレザー以外の
レザーにもご興味があるようです。
しかしフランスへのオーダーはかなり高額となりますので
今回はストック分でご注文です。
あとは細かい仕様をお選びいただき
ご注文が完了となりました。
ざっと4ヶ月強のお時間をいただきますが、
前回に引き続き、気合いを入れて制作させていただきます。
T様、愛媛より2回目のご来店、誠にありがとうございました。
フランスラムの特注について
フランス放牧レザーにつきましては
現在、表革の黒色のみストックしていまして
他のカラーにつきましては
池袋にてサンプル帳をご用意しています。
ざっと70-80種類のよりお選びいただけますので
ご検討のお客様はお申し付けください。
(通販のお客様はサンプル帳をご覧いただくことができません。ゴメンナサイ….)
ただしお値段は時価、為替レートは成田到着時のユーロレート、となります。