三重県からご来店いただいたT様!!
なかなか遠いところ、わざわざ ありがとうございま〜す。
T様には2年程前に通販でトチインレイの時計ケースを納品させていただきましたが
池袋へのご来店は初めてです。
さてさて、今回はどんな時計ケースをお選びになるのでしょうか?
2年前には..
トチ材のインレイの時計ケースを納品させていただきました!!
それが、こちらです。
トチのインレイケースは
天板がガラスですので時計が見える!!と結構人気があるケースでもあります。
白系で鏡面仕上げですので
女性のお客様にも大変多くご注文いただいています。
気になるお客様はこちらからチェックしてみてください。
今回はパンチがあるものを!!
という事でわざわざ三重県よりご来店のT様。
かなりお時間をかけていただいたようで本当にありがとうございま〜す。
今回の目的は黒柿やハワイアンコアといったかなりハイグレードのものを
ご検討されているようですが
丁度、納品前でかなりレアな素材がございましたので
参考までにお見せします。
ホンジュラスローズウッドの時計トレーです!!
ワシントン条約で規制がかかる、かなりレアな材で
研磨に研磨を繰り返し、オイル仕上げを行います。
そうすると画像では分かりづらいんですが
なんとも言えない色気のある雰囲気にまとまります。
比重も重く、耐久年数は数百年を超える可能性もあります。
納品後にも、コツコツとオイル塗布を行うと
さらにその色気は増して、
だんだんと高級アンティーク化していく様子が楽しみな素材です。
ちなみに素材の状態は
こんな感じでショーケースの下に隠してあります。ストックしてあります。
ソウルバードのお客様で
税関職員の方がいらしゃいまして
「なかなか現物のローズウッドは見る機会がない」とのことで
ご来店の際には
様々なローズウッドをお見せしたりしています。
このホンジュラスローズウッドはかなりのレア材ですが
とは言っても
黒柿材やハワイアンコア材ほどの価格ではござませんので
気になるお客様はお声かけてください。
ただし、納品後はオイル塗布を定期的に行う必要がありますので
そういった事が「お好きな方」限定です。
それとワシントン条約規制材ですので
国内でご使用いただく事が前提ですね。
このホンジュラスローズウッドには
T様も「天然の色合いなんですか?」と興味シンシンのご様子でしたが
今回の目的はまた違った樹種のようです。
さらに希少材を
という事で、まずは
分かりやすく
本体まで完成してる個体をご案内です。
最初は希少な花梨のバール材!!
この個体は樹木の皮に近い部分に現れるのシラタ(白い部分)を木取りしていない
美しい雰囲気の花梨バール材ですね。
よく高級車の内装インパネなんかで使われていますよね!!
なんてお客様もいらっしゃいますが、よっぽどのクラッシックカーでなければ
ほぼ、⚫️⚫️風といったフェイク物です。
この花梨バール材は、その⚫️⚫️風ではなく、モノホンです。
次に、樹木の皮に近い部分のシラタが入っている
かなりワイルド〜な花梨バール材がこちらです。
既に伐採禁止になっていますので
ソウルバードでは江戸期などに輸入されたテーブル材を
解体して製作を続けています。
解体してみたはいいけど、
内部はボロボロだった!!なんて事も多々ありますので
コスト的には、かなりハイリスクな作業です。
そして高級材の代名詞、黒柿材の孔雀杢!!(クジャクモク)の2つの個体です
黒柿材の中でも最も評価が高いとされる孔雀杢。
まさにクジャクが羽を広げたような幻想的な木目が特徴です。
このレベルになってくると単純な「木目」という単度ではなく
「杢目」(モクメ)と表現されます。
かなりのレア個体です。
どれもこれも
かなり気になるT様でしたが
さらには板材もご案内です。
板材のハワイアンコアと黒柿
過去のブログでも散々ご紹介してきました
この2つの希少材ですが、
まずはハワイアンコア材!!
まずはシラタが入った材です。
こういったシラタを木取りして仕上げると
結構ワイルド!!な雰囲気になり、お好きな方には
たまんないレベルの個体に仕上がります。
歩留は悪くなりますが…
そして写真ではわかりづらいですが
5Aクラスのかなりグレードが高い板材です。
これらのハワイアンコア材は
ハワイの環境的にも、為替レートなどの条件的にもグレードが良い材の入手が
かなり困難になってきています。
これらのハワイアンコア材ですが素の状態をご覧いただくと
大変幻想的な杢目なんですが、
撮影してしまうと杢目のグレードがかなりわかりずらい材でもあります。
対策としては
撮影のバック紙を黒系にして
木材を少し濡らして撮影すると、木目が鮮やかに現れてきます。
ただし、素の状態の木目と比較すると
かなりオーバーな「盛った」画像になってしまいます。
予想と違った????
っと誤解が生まれないように
ソウルバードではできるだけ「盛らない」画像をUPしています。
気になるお客様は池袋で実物をご覧になって
そのハワイアンコア材の凄さを体験してみてください。
そして次は黒柿材です、
まだまだタイミング的には使用できないものも含め
色々とご用意していますが
まずは天井でシーズニング中の材!
あと1年程で使用できるかと…期待しています。
そしてシーズニングが終了したものは
こんな感じでストックしています。
その中の一枚の材に
鏡面塗装後の木目がわかりやすくなるように
ちょっと水を吹いてみると…
黒と白の濃淡がはっきりと現れてきます。
鮮やかな黒柿!!
「おおっ!!」っと唸ったT様!!
「これで!!」っと
即決いただきました!!
ありがとうございま〜す。
本体まで完成している黒柿材ですと
天板と側板のバランスが
お好みに合うかどうか、わかりやすく判断できますので
お客様にとっても安心してお選びいただけると思います。
また
「板材を自分で選んで時計ケースをオーダーする」
といった、あまりにもマニアックな行為も
不思議な世界でロマンがつまっています。
そして世界にたった一つだけしか存在しない
フルオーダーの時計ケースを作り上げる、という夢のような思い出作りができるわけです。
さてさて
時計ケースを製作するにあたっての
大切な作業がもう一つ残っています。
天板の木取り(位置選び)です。
今回の黒柿材ですと
裏面を使うこともできますが、
木目のバランスなどを考慮すると
T様のご意見通り
この部分!!がベストのようですね。
そして恒例の記念撮影をさせていただくと…
おっと、インターのアンティーク時計ですね。
だんだんと年齢を重ねてきて
少しづつアンティークに興味が移りつつあるとお話しされていたT様。
確かにそんなお話しを多くのお客様からお聞きするようになってきました。
現行品にはない、独特の個体差もその楽しみの一つかと。
インターの次はアンティークパテックの世界!!かもしれませんね。
そういったお客様のお客に立てればソウルバードも嬉しい限りです。
気合いを入れて製作させていただきます!!
T様、三重県からわざわざご来店いただきまして誠にありがとうございました。
しばらくのお時間を頂戴いたします。
追伸
そうそう、アンティークパテックと言えば…..という事で
ソウルバードの時計トレーもお使いいただいている パテックのディーラー
「on be harf」さんですが
「HODINKEE」さんに記事がUPされていました!!
「カラトラバの帝王!!」
https://www.hodinkee.jp/articles/john-nagayama-japans-calatrava-king