ゼニスとハワイアンコア材

※2022年9月2日追記です。

10本用サイズの時計ケースをお探しのO様。
「やっと来れました!」とのこと。
ありがとうございます。
そして、クセが強〜い木材は希少ですよ!



10本用サイズで人気

O様、都内からお仕事帰りにご来店です。
お忙しい中、誠にありがとうございます。

「やっと来れました!」


かなりお忙しいお客様のようです。
ありがとうございます!

ソウルバードでは現在、
最終のご予約可能な時間を
18時とさせていただいています。

都内でお仕事をされている
お客様ですと仕事帰りにギリギリ
お寄りいただける時間帯かと思います。

「もし18:30だったら行けそうなんですが…」
なんてお客様がいらっしゃいましたら
ご相談ください。
出来るだけ頑張ってみます!

さて、ご来店のO様、10本用サイズの時計ケースをお探しのようです。

O様
「人気がある時計ケース、おすすめの時計ケースはありますか?」

soulbird
「木材の雰囲気や木材の価値、といったことを
 気にされない場合には 5万円の時計ケースも
 50万円の時計ケースもクオリティーは同じですので
 何をポイントに選ばれるかだと思います。」

「木材のクセ、美しさ、幾何学的な木目、
 価格、 そういった点がポイントになってきます。

O様
「なるほど、そうですね!」




シミ・ソバカス

当たり前のことですが、
木材はナチュラルなものです。

という事は
人の肌と同じように
ニキビのような斑点があったり、
シミ、ソバカスのような模様があったり、
アクのような模様もあったりします。

お値段が「お財布に優しい」時計ケースの場合、
色付けをしてしまいますので、
そういうクセのある部分も
何事もなかったように仕上がります。

完成した状態をご覧いただくと
色付け前にあったシミ、ソバカスのようなものは
ほぼほぼ見えなくなっています。
(あまりに強い個性のシミ、ソバカスには勝てませんが…)

その為、メイプル、オークといった材は
歩留まり(ブドマリ)良く、
効率的に木材カットができるので
比較的お財布に優しい時計ケース、
として完成させることができます。
(ただし、よ〜く見るとシミ、
ソバカスのような斑点はわかりますので…
そういった細かい点が気になるお客様は
こういった色付した時計ケースは選択しないようが良いです)

反対に木材自体に価値がある樹種については

シミ、ソバカスのようなものが『個性

と考えられ
そこに大きな価値が生まれます。

それも、おとなしいシミ、ソバカスではなく

強烈なシミ、ソバカスになればなるほど面白かったりします。

だって自然に発生した世界で一つだけの模様ですから!

ほぼほぼ価格の高い木材はかなり個性が強いものです。

不思議なもんですね〜。

その為、色付けを行わず、一枚の板から

「この部分を天板に、この部分を側板に、この部分を底板に」

と、『歩留まり』という効率は二の次でカットしていきます。

贅沢ですね〜。

ここで作り手のセンスが問われます。

これを『木取り』(キドリ)と言います。

それによって無駄になってしまう部分も多く出てきますが
それはそれで仕方がないことだと考えています。

実は私たち時計ケース屋にとって
この工程が最も重要なポイントでもあります。




「ご予算」

O様
「予算を考えなければ、どうでしょうか…
長く使えて、いいものが欲しいのですが…」

soulbird
「その場合、色付けしたメイプル材やオーク材以外でしたら
 長期にお使いいただいても、
 飽きがこないかと思いますし
 使えば使うほど愛着もわいてくると思います」

 そんな中でも比較的カジュアルなものですと

 ・ウォールナット材
 ・キルテッドメイプル材
 ・木目の若干弱いハワイアンコア
 ・植林のケヤキ材
 ・トチ材…

 そのワンランク上だと
 
 ・ブビンガ材(ワシントン条約規制材)
 ・ホンジュラスマホガニー(ワシントン条約規制材)

 さらにその上だと

 もう工芸品に近いと思ってください。
 代々、大切にお使いいただくことを前提にお考えになるお客様が多い材ですね。
100年単位、もしくは1000年単位かもしれません。

「工芸品」と言われる世界ですね。

 ・縞黒檀(シマコクタン)

 さらにその上を見てしまうと
 高級時計ケースである事は間違いないのですが、
 それを飛び越えてしまいます。

もはや「美術品」の世界に入っていきます。

 ・黒柿
 ・ハワイアンコアカーリー材
 ・天然のケヤキ材(樹齢400〜600年ほどかと)




ちょうど特注ケースが

O様がご来店の際に
ちょーど納品前の凄いケースがありましたので
ご覧にいれます。

特注でご注文いただいた時計ケースです。

仕様は

・ハワイアンコアカーリー材
・引き出し付
・内装 放牧ラム
・天板から側板、底板にいたるまで1枚板で製作
・金額 ほぼ3桁

「こんなことやっていいのでしょうか?」

と思ってしまうレベルの
強烈なハイグレードです。

このケースをご覧になれるとは
O様、すごいタイミングで来店されたことになります。
なんか、もってるんですね!

ハワイアンコア材 引き出し付きケース



材の選定に入ります

このハワイアンコア材の現物の時計ケースを見てしまったO様、
もはや
「気持ちはハワイ」です。

ポイントが絞れてきましたので
早速、様々なハワイアンコア材を
比較されていきます。

O様より

「せっかくだから!」

というご希望がございましたので
とっておきのハワイアンコア材をお見せしますと…

「はい、これでお願いします!!」

早っ!  決定です!

最もハイグレードなカーリーコアです!

なんですか!!!!
この木目は????????

画像では伝わりにく〜いですが
強烈すぎる深〜い3D感!

まるで昔流行った

ハワイアンコア材 カーリー杢

3Dメガネで見ているような木目です!!

ありがとうございま〜す。

ただし、
「お財布には厳しい〜」です。



恒例の記念撮影してみます

ご来店当日はオメガの復刻版をされていましたね。

オメガとコア材とラムレザー

なんかいい感じですね、復刻版オメガ
もう、色んな時計が欲しくなってきます…

写真ですとレザーの色合いが全然違ってみえますが
実物は放牧ラムのグリーン表革で仕上げます。
現物をご覧いただければわかりますが
絶妙なグリーンです。

O様、ご注文ありがとうございました。

完成までちょっと時間がかかりますが
楽しみにお待ちください。
「クセの強〜い」時計ケースに仕上げさせていただきます!!

ご注文、誠にありがとうございます。




それから
時がすぎ…









早速、O様がピックアップです。

大変お時間をいただきましたが
無事納品です!!

激しいブラックコア!!

ハワイアンコア材5本用ケ^-ス

内装はシックな
地中海放牧ラムグリーンです。

レザーのグレードが良いため
何ともいえない
絶妙なカラー!が表現できています。

早速、O様の時計を収納してみますと…

いい感じで収まっていますね!!

O様にも大変喜んでいただき良かった!! 良かった!!
世界ん一つだけのオートクチュールの高級時計ケース。
これからも作り続けま〜す。
O様、ご注文誠にありがとうございました!!



それから2年!!

時間が経つのも早いもので
前回の納品から2年!


再度のご来店で〜す。
ありがたいことです。


今回は
「お自分用の時計ケース」と「奥様用の時計ケース」をご検討です。


ご要望では
奥様用は「白系」ではなく「少し濃い目のカラー」とうご希望ですので
早速、ケース本体まで完成している時計ケースを数点ご案内していきます。


まずは比較的リーズナブルなパープルハート。

一切着色をしていませんが
何とも不思議なパープルカラー!


続いて、ちょっとリッチなパドゥク。

こちらの時計ケースも一切着色をしていませんが
情熱的なカラーです!
日本の木材ではこんな感じのものはないですね!


ミャンマー、ベトナム系の美しい材です。


それから、残念ながら5本用サイズしがございませんが
サペリ材の杢入!!

通常のサペリ材ですとシンプルな木目の印象ですが
こちらは「杢(モク)」が入った美しい逸品です。


ソウルバードでも材の入手ができず1点のみしか製作ができていません。
まさに「世界でただ一つ」の時計ケースでもあります。




そしてさらに

こちらはまだ材はlumber状態ですが
「ホンジュラスマホガニー材」


まだワシントン条約で規制が入る前に
日本に入荷して材のようです。


数十年経過していると思われ
綺麗に製材されカナリいい状態です。

参考までに池袋に
アコギの「gibson L-00」が展示してあります。


1932年製のかなりお年寄りのギターですが
こちらもマホガニーで製作されています。

写真だと
ちょっとわかりづらいですが
ギターの内側の塗装されていない部分を見ると
同じ色合いです。


現在では貴重品となってしまったホンジュラスマホガニー!


奥様の時計ケースは
この美しいホンジュラスマホガニーでで製作することになりました。
ありがとうございま〜す。




そしてご本人様用はというと

現在、お使いいただいているハワイアンコア材の時計ケースも
結構気に入っていただいているようで、
追加のケースも
改めてハワイアンコア材でチェックしていきます。


参考までに現在お使いいただいているケースがこちらです。

これに負けないようなグレードとなると
ヒジョーに厳しい!!
っという感じですが


ございました!


負けず劣らずの
ワイルドなコア材!

画像の中の真ん中のブツ、
一番激しいやつで
ご注文をいただきました。
誠にありがとうございま〜す!!


でも高額〜!!

早速記念撮影してますと….


本日の時計はLVMH グループ「ゼニス」さんの
「クロノマスター リバイバル ルパン三世 50th Anniversary Edition」のようです。
チタン製で日本では限定で50本が存在する時計らしいです。
https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1363488.html

いつもいつも
珍しい時計を拝見できて
感謝感謝です。


早速製材にはいりますので
5ヶ月後には
美しい「ホンジュラスマホガニー」と
キョーレツな「ハワイアンコア」を納品いたしますよ!!


O様 ありがとうございま〜す。
奥様にもよろしくお伝えくださいませ。